あれ。ワーホリ行くけど住民税ってどうなるんだろ。
ワーホリ中の住民税の支払いってどうしたらいいのかな?
たしか払わなくてもいいって聞いたような…
ワーホリ中の住民税の支払いについて情報をまとめてみました!
あなたは住民税のことよく知っていますか?
恥ずかしながら著者はこの記事を作成するまで、よく知りもしませんでした。
「ワーホリ前にはとりあえず海外転出届を出したらOK!」と思っている人は要注意の内容です。
学校では教えてくれないワーホリと住民税のことを一緒に確認しましょう。
- ワーホリ中の住民税は免除されるのか
- ワーホリの住民税でよくある落とし穴
- ワーホリ中に住民税を払う方法
- 住民税の支払いを滞納してしまうと起こること
- 社会人(会社員)が退職してワーホリする場合の住民税について
- ワーホリからの一時帰国は住民税がかかる?
この記事を読んで、ワーホリ前の準備をしっかり進めましょう。
ワーホリの際の住民税は免除される?
ワーホリの際の住民税って免除されるのでしょうか。
結論を言うと、ワーホリ前に海外転出届を出すことで住民税の課税は免除されます。
海外転出届については別の記事にて詳しく紹介しているので、参考にしてみてください。
しかし、ワーホリ中に「住民税の納付書」が送られてくる場合があります。
え!海外転出届を出したら住民税を払わなくてもいいんじゃないの?
ここが落とし穴。住民税が免除されるのはワーホリ中の1年分だけなんですよね。
以下でわかりやすく解説します。
\ 住民税の基本情報はこちら /
【1分でおさらい!】大人も知らない住民税の基本情報
まずはサクッと住民税の基本についておさらいです。
基本的なことだけ押さえておきましょう。
- 住民税は自分の住んでいる地域に収める税金。地方税ともいう。
- 1月1日時点に住んでいる区市町村で課税、徴収される
- 前年1月1日~12月31日の所得から計算された住民税を、翌年に市区町村に納付する
- 住民税は、前年の所得に応じて徴収額が決まり、6月に徴収額が通知される
- フリーランスや自営業者は「普通徴収」という
- フリーランスや自営業者は「住民税納税通知書(納付書)」を使って自分で収める
- 給与所得者(会社員)は「特別徴収」という
- 給与所得者(会社員)は毎月の給与から住民税が天引きされる
- 事前に前もって支払うことはできない
- 支払いを滞納すると延滞金が発生し、最悪の場合は資産を取り押さえられる
ワーホリの住民税が免除される年
ワーホリの住民税が免除されるのは、ワーホリの「翌年の分」です。
なぜなら住民税は「後払いする税金」だから。
大きなポイントは以下の3つ。
住民税は…
- 1月1日時点に住んでいる区市町村で課税、徴収される税金
- 前年1月1日~12月31日の所得から計算された住民税を、翌年に市区町村に納付
- 住民税は、前年の所得に応じて徴収額が決まり、6月に徴収額が通知される
つまり過去1年以内に働いていて、何らかの収入があった場合には住民税の支払い対象になるんです。
支払いの通知は、6月に納付書と一緒に送られてきます。
何月にワーホリに出発したとしても、6月には一年分の納付書が送られてくるんだね
ワーホリの住民税が免除される仕組み
ワーホリの住民税が免除される仕組みを解説します。
「ワーホリは海外在住届を出して出国すれば、住民税を払わないくていい」
よく聞く話ですが、これには情報が隠れています。
ワーホリ中の住民税が免除されるのは、ワーホリをしていた年のぶんです。
以下を見てみましょう。
支払い免除:ワーホリの年〜帰国した年
まずは、住民税が免除されるケースです。
ワーホリをしていた年の住民税は、収入をもとに決定されて翌年の6月(帰国の年)に通知されます。
ワーホリ前に海外転出届を出した人は、ワーホリ期間中は日本に住所がない。
なおかつ、収入もないので住民税はかかりません。
支払いが必要:日本にいた年〜ワーホリ年
ワーホリ前の日本にいた年ではどうか。支払いのケースです。
ワーホリ前あなたは日本にいて何らかの収入があるはずです。
この場合、支払いの通知が来るのはワーホリをしている年の6月です。
この住民税は出国後に支払い通知が来るケースがほとんど。
忘れてしまうと延滞金が発生したりと面倒なので、事前に準備しておきましょう。
ワーホリ中に住民税を支払うには?
ワーホリ中に住民税の支払いをするには主に2つの支払い方法があります。
上記で解説したように、住民税の支払い通知が来た際に払い忘れないように対策しましょう。
支払方法は以下2つ。
- 口座振替の手続きを済ませておくこと
- 納税管理人の申請をしておくこと
①ワーホリ前に口座振替の手続きを済ませておく
ワーホリ前に口座振替の手続きを済ませておくと住民税の滞納を防げます。
住民税の支払いには、振り込み用紙を使って支払う方法と口座振替を使う方法があります。
地域によってはペイジーなどのネットバンキングを使うこともできるそうです。
住民税はあなたが住んでいる市区町村へ収める税金なので、役所の担当窓口に問い合わせてみましょう。
口座振替で自動引き落としされるなら、ワーホリ中の滞納を防げて安心ですね!
②ワーホリ前に納税管理人の申請をしておく
ワーホリ前に、納税管理人の申請をしておくのも方法の一つです。
日本国内に住所がない納税者に代わって税金を納付してくれる人です。
日本国内に住む親族や友人を納税管理人として選任することが一般的のようです。
地方税(住民税)の場合には地方自治体へ申請書を提出します。
家族や信頼できる友人を納税管理人として申請書を提出。
納付書が来た際に代わりに納税してもらうことができます。
帰国後には、納税管理人の廃止の届出を行ってください。提出されない場合、その後も納税管理人の方に文書が送られ続ける場合があるそうです。
家族に頼むのが簡単かもしれませんね。
頼めない場合には、税理士さんに相談してみましょう。
もしもワーホリ中に住民税の支払いを滞納したら?
ワーホリ中にうっかり住民税の支払いを滞納するとどうなるのか。
支払いを滞納すると、完済するまで延滞金がかかり続けます。
さらに、2ヶ月以上の期間が過ぎてしまうと、延滞利率が上がってしまうので注意が必要です。
支払い期限が過ぎても住民税を支払わなかった場合には、市役所から「督促状」が送られます。
それでも支払いが行われない場合には、最悪「資産の取り押さえ」までされてしまうそうです。
延滞金がかかるのは住民税だけではなく、国民健康保険に加入している場合も同じです。
ワーホリの国民健康保険については以下の記事にで解説しています。
社会人のワーホリでは住民税はどうなる?
社会人(会社員)の方であれば、住民税についてあまり馴染みがないはずです。
それもそのはず、給与所得者(会社員)の場合には「特別徴収」と言って、毎月の給与から住民税が天引きされているからなんです。
以下では、今後ワーホリに向けて退職される方に情報をまとめました。
退職してワーホリに行く人の住民税について
調べてみたところ、会社員の方が退職してワーホリに行く場合、退職の月(何月にやめるか)によって住民税の支払いに違いがあるようでした。
参考までに記載します。
- 1月〜5月末までに退職した場合|退職時に一括で最後の給料から住民税が天引きされる。
- 6月〜12月末までに退職した場合|退職の翌月分から自分で支払いを行う(退職の月までは天引き)
これは、住民税の確定などが5月末に行われ、事務処理する期間が決まっているためのようです。
ちなみに、退職した年の収入にかかる住民税の納付書が届くのは、翌年の6月です。
退職後の住民税は市区町村の役所から納付書と一緒に通知されます。
住民税の天引きや支払いに関しては、退職前に事務手続きの部署や担当の人に相談するといいかもしれません。
ワーホリから一時帰国した場合には住民税がかかる?
ワーホリから一時帰国した場合には住民税がかかるのでしょうか。
これはあなたがお住まいの地方自治体によって変わるようです。
- 海外へ出国してから帰国までの期間
- 一時帰国の長さ
- 帰国時にアルバイトをする
- 海外転出届を出しているかどうか
などの要因によるかと思います。
住民税の課税対象はあくまでも「日本在住者(居住者)」なので、生活の本拠が海外にあるのであれば、課税の対象ではなくなるのが一般的です。
しかし、海外転出届を出さずに出国した場合はもちろん。
出国から帰国までの期間が短かったり、一時帰国で日本滞在が長い場合などは住民税の課税対象になるかもです。
一時帰国でアルバイトをした場合も、収入になるので課税される可能性がありますね。
私は2週間の一時帰国で「転入&国保加入」をしましたが、住民税はかかりませんでした。
まとめ:ワーホリの住民税で抑えておくべきこと
ワーホリの住民税で抑えておくべきことをまとめます。
ワーホリに行く際には以下の点に注意しましょう。
- 住民税が免除されるのはワーホリの「翌年の分」
- ワーホリをしている年の6月に住民税の支払い通知がくる
- 支払いは口座振替か納税管理人の申請をしておくこと
住民税は滞納してしまうと延滞金がかかり無駄な費用がかかってしまいます。
最悪の場合、資産の差し押さえなどの措置もあるので油断は禁物ですね。
しかしワーホリ前にしっかりと仕組みを理解しておけば、問題ありません。
ワーホリ前の手続きを進めよう
準備に時間がかかるワーホリですがひとつづつ潰していきましょう。
当ブログでは、ワーホリ前の準備に役立つコンテンツをアップしています。
ぜひブログ「ボクらのワーホリ」を活用してみてくださいね。
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