ワーホリに行く際の国民年金ってどうしたらいいのかな?
支払うべき?
ワーホリ中の国民年金はできれば払いたくないなぁ…
免除の方法とかないのかな?
ワーホリに行くなら国民年金の支払いって気になりますよね。
免除の方法、支払う際の注意点などを解説します。
ワーホリ前に手続きをするなら、誰しも一度は「国民年金」について調べますよね。
普段はあまり気にせずに支払っている人でも、海外に行くなら免除できないか考えるはずです。
ちょっぴり面倒なワーホリと国民年金について情報をまとめました。
- ワーホリ中の国民年金は免除できるのか
- ワーホリ中に国民年金を免除するなら気をつけるべきこと
- ワーホリ中に国民年金を払うこともできる?
- ワーホリ後に国民年金は追納できるのか
「よくわからないから、とりあえず海外転出届を出そう」
そんなあなたにこそ読んでほしい記事です。
ワーホリ中の国民年金は免除できる
ワーホリに行くけれど「国民年金を免除したい(支払いたくない)」という人もいるでしょう。
そんな人は、海外転出届を提出することで国民年金の支払いを免除できます。
しかしながら、ワーホリ中に国民年金を支払わないことで生じるデメリットも…
意外と知らない国民年金について、基本情報を押さえながら確認してみてください。
国民年金についての基礎知識
以下に国民年金について簡単に情報をまとめました。
- 20歳以上60歳未満の人は、みんな加入しなければならない公的年金のこと
- 一定の期間と金額を納めることで「老齢、障害、死亡」のときには保障がある
- 国民年金に入っている人を被保険者と呼ぶ
- 国民年金の制度は基礎年金と厚生年金の2階建てになっている
- 基礎年金は20歳上が入る一般的な制度
- 厚生年金は会社員など、企業に勤めている人が入る
- 厚生年金に入っている人は、基礎年金も加入するので給付が手厚い
- 学生や失業して所得がない など、経済的な理由により保険料を納める ことが難しい人に対しては、保険料の納付 を猶予したり、免除する制度がある
- 障害や死亡のさいの保障も年金がカバーする
- 65歳になったときに老後の年金(老齢基礎年金)がもらえる
- 年金をもらうまで20歳~60歳になるまでの40年間の支払いがある
- 1カ月あたり16,980円支払う(令和6年度)
- 年金について相談したい場合は「役所の年金窓口」か「年金事務所」へ
参考ページ|国民年金と厚生年金の仕組み
いつも支払っている年金だけど、意外と知らないことも多いね。
ワーホリの国民健康保険について
国民年金と切ってもきれない関係の手続きが「国民健康保険」です。
「ワーホリの際に国民健康保険ってどうなるんだろう?」
そんな疑問を持った人は、国民健康保険についてまとめた記事もあるのでご覧ください。
ワーホリの国民年金について
ワーホリと国民年金についての情報をサクッとまとめます。
- 多くのワーホリが脱退してから海外へ渡航する
- 後から納税する方法もある(条件あり)
- 任意で継続して支払うこともできる
- 国民年金から脱退すると支払いの義務がなくなる
- 住んでいる役所へ海外転出届を提出すると免除される
- 支払った場合には、1年で¥203,760になる(月/¥16,980)
ワーホリ中の国民年金を免除する方法としては、海外転出届を提出することです。
あなたが住んでいる市区町村の役所へ海外転出届を提出すると、国民年金からの脱退手続きも案内されます。
理由は、海外へ転出することで「日本の居住者」ではなくなるため。
税法上も、国民年金を支払う義務がなくなるからです。
とりあえず「海外転出届」ってやつを出しちゃえば、ワーホリ中に年金を払わなくていいんだね。オッケー!
ちょっと待ってください!単に海外転出届を出せばいいってわけでもなく、デメリットもあるんです。
ワーホリ中の国民年金を免除する際に気をつけること
ワーホリ中の国民年金は免除することができます。
しかし、気をつけなければいけないことも!
それは、国民年金を免除すると、将来的にもらえる年金の額が減ってしまうということ。
将来の年金受け取り額を減らさないようにするには以下2つの方法があります。
- 年金を払い続ける
- 住民票を抜かない(海外転出届を出さない)
- 追納制度=免除・納付猶予申請(住民票を抜かない;メリット、デメリット)
- 未納の状態にしておく(2年以内であれば追納が可能)
- 住民票を抜かずに納付の猶予・免除申請を行う
将来の年金受け取り額を減らさない対策方法を詳しくみてみましょう。
①ワーホリ中も任意加入で年金を払う
ワーホリ中でも継続して国民年金を払う方法があります。
これを国民年金の任意加入といいます。
任意加入は、ワーホリ出発前に海外転出届を出してしまっても(出す人も)国民年金へ加入できます。
これから海外に転居する人の場合(海外転出届を出す人)は、お住まいの市区町村窓口にて手続きをしましょう。
ワーホリ前に住民票を抜いても、国民年金の支払いは継続できるんだね
現在、海外に居住している人は以下の窓口で手続きが可能です。
- 日本国内における最後の住所地を管轄する「年金事務所」
- 日本国内における最後の住所地を管轄する「市区町村窓口」
任意加入している場合の年金の支払いかた
ワーホリ中に国民年金へ任意加入している場合の支払い方は2つ。
- 国内にいる親族等の協力者が、本人の代わりに納める方法
- 日本国内に開設している、預貯金口座から引き落とす方法
払いやすさに合わせて選ぶことができます。
②ワーホリ前に住民票を抜かない(海外転出届を出さない)
ワーホリ前に住民票を抜かない(海外転出届を出さない)ことで、国民年金の支払いを継続できます。
つまり特に日本で手続きをせずにワーホリにいくということですね。
支払いを続ければ将来の年金受け取り額を減らさないことにもなります。
住民票、健康保険や国民年金の支払いを全てそのままにしておくと継続して支払いできますね
さらに、住民票をそのままにしておくことで、裏ワザ的に国民年金の支払いを遅らせる手続きもできます。
国民年金の納付猶予・免除申請
国民年金の支払いを遅らせる裏ワザとは、ワーホリ時に住民票を日本に残しておくこと。
すると、国民年金の納付猶予・免除申請を受けることができます。
所得が一定額以下であれば、本人の申請により保険料の納付を先送り(猶予)にできる制度。
収入がないまたは収入が少なく国民年金を支払うのが困難など。
保険料を納めることが困難な人は、市区町村窓口に申請して認められると保険料が免除される制度。
国民年金の納付猶予・免除申請を受けることで、国民年金の支払いを免除あるいは先延ばしにできます。
先延ばしにした年金を納めることを「追納制度」と言います。(以下で解説)
ワーホリの国民年金を追納することはできる?
年金って後からでも遅れて「追納」できるって聞いたことがあるよ?
ワーホリ後にでも納めればいいんじゃないの?
海外転出届を出してワーホリに行く人の中には、「年金は帰国後に追納すればいOK」と思っている人も多いはず。
私も同じように思っていました。
しかし調べを進めてみると、どうやら「追納はできない」ようでした。
年金はワーホリ後にかんたんに「追納」できると思ってた…
\ 国民年金の追納制度について /
保険料の免除・納付猶予や学生納付特例の承認を受けた期間の、国民年金保険料を後から納付する制度。
- 海外転出届を出してワーホリしていた
- 住民票を日本においていなかった
- 年金の免除・納付猶予をしていない
重要なポイントは、国民年金の追納制度を使う場合には条件があり。
追納ができるのは、保険料免除や支払猶予、学生納付特例の手続きをした分の年金のみであるということ。
しかし、手続きには日本に住民票が必要なのです。
つまり、日本に住民票がおいてあり(海外転出していない)、保険料の免除・納付猶予の申請をしている人だけが追納制度を使うことができます。
追納制度を使う場合、手続きをしていた期間分(過去10年以内)が追納できる
参考ページ|国民年金保険料の追納制度
さらにもう一つだけ国民年金を遅れて払う方法があります。
それが以下です。
住民票が日本にあって国民年金が未納の場合
国民年金を遅れて納めることができるもう一つの方法。
それはワーホリ中にあえて海外転出届を出さずに出国し、国民年金の支払いを未納状態にしておく方法です。
「未納」になっている国民年金の支払いは、納付期限から2年以内であれば納めることができます。
支払い期限が過ぎても2年以内なら、さかのぼって支払いできるよ
- ワーホリ前に海外転出届を出さない(住民票はそのままにする)
- ワーホリ中も国民年金の支払い義務は発生するが放置する
- 期限内に支払わなかった国民年金は「未納」として処理される
- 「未納」になっている国民年金の支払いは、納付期限から2年以内であれば納められるので、ワーホリ帰国後に支払う
国民年金の追納ができなかった人は?
ワーホリ前に海外転出届を出して出国すると後から(追納)は納められない?
残念ながら、国民年金の追納は限られた条件のひとのみできます。
ワーホリで海外転出した人は、日本不在であった期間の年金を納めることはできません。
追納できなかった人はもうずっと納められないの?
数年ワーホリで、海外にいたわたしは年金って全然もらえないかも…
追納で年金は納められないみたい。
でも、支払いに「未納」「未加入」「免除」の期間があっても、老齢年金を増やす制度がありましたよ
それが、60歳〜65歳までの間で、追加として国民年金に任意加入できる制度です。
60歳以上で、65歳未満の人であれば年金を継続して支払うことができるので、数年間ワーホリしていた人でも最終的な年金の受給額をアップできます。
ワーホリしている僕らには、まだまだ先の話だけどね
追加で任意加入すれば、年金の受取額を増やせるんだ
参考ページ|任意加入制度
まとめ:ワーホリ中の国民年金について考えよう
ワーホリと国民年金についての情報をまとめます。
- ワーホリ前に海外転出届を出すと年金の支払い義務はなくなる
- ワーホリ中も年金を払う人は「任意加入」
- ワーホリ中に年金を払わないリスクもある(年金受給額が減る)
- ワーホリ後に年金の「追納」ができるのは手続きした人だけ
ワーホリには大きな資金が必要なので、ワーホリ中に国民年金を支払う人は少ないです。
しかし、自分のライフプランや、ワーホリ後のことを頭の片隅にでもイメージしておくのは大切。
国民年金を納めない場合には、帰国後にあらためて納めるのは大変なので一度は考えてみてくださいね。
ワーホリ準備に役立つコンテンツ
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