ワーホリ前に国民健康保険をどうしたらいいのかわからん
海外に行く場合って国保どうするのかな
ワーホリへ出発する人であれば、みなさんきっと国民健康保険について調べますよね。
「抜けるにはどうしたらいいのかな」「いつ抜けたらいいのかな」
と、いろんな疑問があるはずです。
会社員や公務員として働いている人なら、国民健康保険についてあまり馴染みがない人もいるでしょう。
この記事では、ワーホリと国民健康保険にまつわる疑問を8つに分けて解説します。
- 国民健康保険の基本情報
- ワーホリ前に国民健康保険は抜けるべきか
- ワーホリ前の国民健康保険はいつ抜けるべきか
- ワーホリ前に国民健康保険を抜けるとどうなるか
- ワーホリの海外転出届について
- ワーホリ中に国民健康保険の支払いをするメリット・デメリット
- 国民健康保険の支払いを怠るとおこること
- ワーホリからの一時帰国では国民健康保険に入れるのか
事前に確認することで、安心してワーホリの準備を進められます!
ワーホリするなら気になる「国民健康保険」の疑問
ワーホリをするなら気になるのが「国民健康保険」のこと。
日本で普通に生活していると、国の制度とか意外と知らないことも多いですよね。
そこで、ワーホリ前に押さえておきたい「国民健康保険」についての疑問と答えを10個用意しました。
リストは以下。
- ワーホリに行く場合の国民健康保険ってどうなるの?
- そもそも国民健康保険ってなんだっけ?
- 支払いってどうなってるの?
- 払わないとどうなるの?
- 国民健康保険を抜けたらどうなるの?
- 国民健康保険はいつ抜けるべき?
- 仕事をしている人はどうなる?
- 一時帰国の際の国民健康保険について
ワーホリする上で避けては通れない、出国前の手続き。
事前に知っておけば、安心してワーホリできるのでサクッとおさらいしてみましょう。
ワーホリ前の国民健康保険はどうしたらいいの?
ワーホリに行く場合の国民健康保険はどうしたらいいのか気になりますよね。
結論を先にお伝えすると、ワーホリ中に国民健康保険を支払っている人はほぼいません。
なぜなら、ワーホリをする多くの人は「海外転出届」を出してからワーホリをスタートするからです。
海外転出届は、1年以上海外へ滞在するさいに、各市区町村へ提出する書類のこと。
引越しのときに提出する「転入・転出」の届出と同じです。
海外転出届を出すことで、国民健康保険を支払わなくても良くなります。(義務がなくなる)
ワーホリ前に海外転出届を出すとどうなるの?
ワーホリの多くの人が海外転出届を出してから、日本を出国します。
では、海外転出届を出すとどうなるのでしょうか。
- 国民健康保険から外れる
- 国民年金の支払い義務がなくなる
- 住民税がかからなくなる
- 日本国内に住所がなくなる
上記のように税金の支払い義務が免除されるので金銭面でのコストがかからなくなります。
限られた資金の中でワーホリする私たちには必要な手続きですね。
詳しくはワーホリの海外転出届についての記事を参考にしてみてください。
そもそも国民健康保険ってどんなもの?
教養のあるオトナたちはさておき。
最近まで公的な保険のことはよくわからなかった著者ですが、このたび情報をまとめました。
普段の生活では意外と知らないことだよね。
ここからは「そもそも国民健康保険ってどんなもの?」という内容。
ワーホリ前に確認しておくと「一時帰国の際に役立ったり、日本帰国の際にも手続きがスムーズ」になりますよ。
国民健康保険の基本
国民健康保険の「キホン」をチェックしましょう。
- 国が定めている公的な医療保険のひとつ
- フリーランス、自営業、フリーター、アルバイトの人、無職の人が加入する保険
- 保険料は、「前年の1〜12月までの所得」「世帯人数」「年齢」をもとに計算される
- 市区町村が運営しているので、支払う保険料も市区町村によって変動するのが特徴
- 国民健康保険に加入・脱退する場合にも自分が住んでいる(住民票を置いている)市区町村で手続きを行います
- 滞納すると、延滞金が発生
- 海外転出届を出した場合には、国民健康保険からの脱退手続きも案内される
- 脱退手続きは、郵送で行うこともできる(各市役所によって違う)
その他の公的な医療保険は?
ワーホリに関連するのは、「国民健康保険」と「被用者保険(社会保険)」の2つ!
なぜワーホリに関するかというと、2つの保険に入れるのは以下の人たちだから。
お仕事を辞めてワーホリに行く人であれば、退職と同時に被用者保険(社会保険)から外れます。
いったん被用者保険から外れると、次の保険へ加入が必須。
ワーホリに行く日までは、国民健康保険に加入して保険証を持っておく必要がありますね。
日本は国民みんなが保険制度に加入することで、保険料をみんなで負担し公平な医療を受けられるようにしています。(国民皆保険っていう)
海外では、自分の選んだ民間保険のグレードによって受けられる医療水準に差があったりします。また医療費が高額になってしまったりもします。
ワーホリの場合は国民健康保険の支払いはどうなる?
ワーホリの場合は、国民健康保険の支払いはどうなるのでしょうか。
ワーホリの場合選べる選択肢は2つ。
- 国民健康保険から抜ける
- 国民健康保険から抜けずに支払い続ける
以下で詳しく見てみましょう。
①ワーホリ前に国民健康保険から抜ける
ワーホリ前に国民健康保険から抜けることで、ワーホリ中は支払わずによくなります。
ワーホリをする大多数の人が国民健康保険から抜ける選択肢を取ります。
国民健康保険から抜ける場合には、あなたが住んでいる市区町村に海外転出届を提出しましょう。
逆に、国民健康保険だけ抜ける(脱退する)ことで支払いを逃れることはできません。
なぜなら、日本に住んでいる日本国民は、必ず健康保険へ加入しなければいけない決まりだからです。
②ワーホリ中も国民健康保険から抜けずに支払い続ける
ワーホリ中も、国民健康保険から抜けずに支払い続ける方法もあります。
メリット・デメリットがあるので紹介します。
メリット
ワーホリ中に国民健康保険を支払い続けることで、海外で治療を受けた際には保険を使えます。
この制度を『海外療養費』の還付制度と言います。
全額が返ってくるわけではありませんが、海外での歯医者の治療などでも日本の治療費に換算された分が返ってきます。
しかし、この制度にはいくつか現実的ではないルールもあるので、デメリットの中で紹介。
海外療養費の申請にはカラクリがあるので、以下のデメリットをチェックしてね!
デメリット
ワーホリ中も国民健康保険から抜けずに支払い続ける場合のデメリット。
デメリットはなんと言っても、継続して支払いを続けていくこと。
また、国民健康保険は住民票がある市区町村が管理しているので、住所を置いておくことが必須です。
日本に住所があることで「国民年金」「住民税」「国民健康保険」の支払い義務が発生してしまいます。
さらに、メリットの項目で触れた『海外療養費』の還付制度を使った場合も実用的ではありません。
以下、海外療養費についての解説を読んでみてください。
- 支払いはいったん全額自己負担が必要
- 請求は帰国してから行わなければいけない
- 請求の際には申請用紙の日本語翻訳が必要
- 請求から還付までには時間がかかる場合がある
- 支払った全額が返ってくるわけではない
- 日本での治療費に換算した額のみが返ってくる
- 日本の治療で保険適用外のものは還付されない
\ おおまかにまとめると… /
- 海外での治療費を一度、全額負担しなければいけない
- 帰国後に翻訳した書類をまとめて申請しなければ還付を受けられない
など、海外療養費の還付制度は正直いって利用者には優しくない制度です。
海外で生活や滞在では「海外旅行保険」に加入していた方が、クレームのしやすさなども考えると良さそうでした。
ワーホリ中に国民健康保険へ加入したまま支払わないと?
ワーホリ中に国民健康保険へ加入したまま払わないとどうなるのでしょうか。
海外転出届を出さず、日本に住所を置いたままワーホリをスタート。
国民健康保険に加入した状態のまま、支払いを忘れたり怠ると大変なことになります。
- 延滞金が発生
- 督促状が送られてくる
- 最悪の場合には財産の差し押さえ
うっかりなんてことがないようにしましょう!
国民健康保険は、生活保護受給者、社会保険に加入している場合を除いて、全員が加入しなければいけません。
ワーホリが決まったら国民健康保険から抜ける手続きを
ワーホリが決まったら国民健康保険から抜ける手続きをしましょう。
国民健康保険は、自動で抜けることはありません。
抜ける場合(脱退)には、市区町村の窓口にて手続きが必要です。
手続きをしない場合、課税対象になるので、支払い義務が発生したままになりますよ。
海外転出届を出すと、国民健康保険からの脱退手続きも同時に案内されるはずです。
脱退した場合には、その日から保険が使えなくなる(全額負担になる)ので、注意が必要。
国民健康保険から脱退するタイミングを一度確認しましょう。
あなたの住所がある市区町村の窓口へ確認し、郵送で脱退の手続きを行うか(保険証の返納)、出国のギリギリまで転出届を待つか予定に合わせて行動が必要です。
ワーホリ先で国民健康保険から脱退していないことに気づいたら?
ワーホリ先で国民健康保険から脱退していないことに気づいたらどうしたらいいのでしょう。
海外へ渡航してから気づく方もいるみたいです
手続きが遅れてしまった方は、速やかに住民票がある市区町村の窓口へ連絡しましょう。
国民健康保険の脱退は郵送でもできる?
余談ですが、国民健康保険の脱退は郵送でもできる場合があるそうです。
一時帰国の人や出国までに時間がない人には嬉しいサービスですね
原則は役所で行うもの。地区町村の対応によって違う場合があります。事前に担当窓口で確認が必要です。
ワーホリの出国までに時間がない、出国する直前まで国民健康保険を使える状態にしておきたい。
などの場合に有効ですね。
方法としては「国民健康保険喪失届」に記載し、保険証と一緒に簡易書留などで郵送することができるようです。
ワーホリ前に国民健康保険を抜けたらどうなるの?
ワーホリ前に国民健康保険を抜けたらどうなるのか。
ワーホリ前に海外転出届などを市区町村へ提出し、国民健康保険を抜けると無保険状態になります。
無保険状態になった場合には、病院など保険が使えたサービスが全額負担になります。
この場合は、病院側の「言い値」状態になるため、通常よりも高額な治療費になってしまうそう。
ワーホリ前に国民健康保険を抜ける場合には、タイミングが大切だね
出国直前に大病や怪我などがないように十分注意して過ごすべきですね。
ワーホリに向けて、国民健康保険からは出国の2日ほど前に抜けるといいです。
または、役所に相談して出国直前まで健康保険を使える状態にしたい旨を伝えます。
脱退手続きは、郵送でも行えることがあるので出国直前に書類をポストへ投函する方法もあります。
ワーホリ前の国民健康保険はいつ抜けるべき?
ワーホリ前の国民健康保険はいつ抜けるべきなのでしょうか。
ワーホリで海外へ渡航する直前に抜けるのがいいですね。
1〜2日前でもOKです。
理由は国民健康保険を抜けると「無保険状態」になってしまうためです。
無保険状態で病院などの医療機関にかかった場合には医療費が全額負担になってしまいます。
貴重なワーホリ資金を無駄にしないようにしましょう!
国民健康保険を抜けた後は、くれぐれも事故や怪我に気をつけて過ごしましょう。
国民健康保険を抜ける際の手続き
国民健康保険を抜ける際の手続きは、あなたの住民票がある市区町村の役所でできます。
一般的には転出届を出した際に、同じタイミングで担当窓口を案内されるはずです。
- マイナンバーカードや運転免許証などの身分証
- 国民健康保険証
郵送で脱退する場合の方法
国民健康保険からの脱退は郵送でもできる場合があります。
出国直前まで国民健康保険を使っていたい人は、一度窓口で相談してみましょう。
- 海外へ転出する予定で直前まで国保に加入していたい
- 出国前で忙しく役所を訪れることができないので、国保を郵送で返納したい
- 郵送先の窓口はどこか
- どのようにして郵送したらいいのか
- 必要な書類や手続きは何か
- 郵送時に同封すべき書類はあるのか
以上の内容を、相談してみるといいです。
私は一時帰国の際に役場へ何度も行けなかったので、窓口に相談して出国直前に保険証をポストに投函。書類を郵送したことがあります。
市区町村の役場によって対応は違いますが、忙しい方であれば相談してみるのもありです!
ちなみに、保険証は簡易書留などで郵送しましょう。
社会人のワーホリは国民健康保険ってどうなるの?
現在、会社に勤めていてワーホリに向けて退職を考えている方は国民健康保険はどうなるのでしょうか。
会社員もしくは、公務員の人は「被用者保険(社会保険)」という保険に入っています。
保険料は所得によって決められていて、給料から引かれています。
ちなみに料金は会社と本人が折半して払っています。
しかしワーホリに向けて退職した場合には、退職と同時に社会保険から抜けることになります。
日本は国民皆保険の国なので、必ず公的な医療保険に加入する必要があるんですよね。
そこで、ワーホリで日本を出国するまでの間は国民健康保険に加入する必要があります。
会社員の方はきっと国民健康保険に馴染みがない人もいますよね。
以下に国民健康保険の基本情報をまとめたので参考にしてみてくださいね。
- 国が定めている公的な医療保険のひとつ
- フリーランス、自営業、フリーター、アルバイトの人、無職の人が加入する保険
- 保険料は、「前年の1〜12月までの所得」「世帯人数」「年齢」をもとに計算される
- 市区町村が運営しているので、支払う保険料も市区町村によって変動するのが特徴
- 国民健康保険に加入・脱退する場合にも自分が住んでいる(住民票を置いている)市区町村で手続きを行う
- 滞納すると、延滞金が発生
- 支払い方法は自治体によって異なる(納付書、口座振替、クレジットカードなどがある)
- 海外転出届を出した場合には、国民健康保険からの脱退手続きも案内される
- 脱退手続きは、郵送で行うこともできる(各市役所によって違う)
年収が高かった場合には継続するといいかも
退職した会社でのお給料が高い場合には、会社で入っていた社会保険を継続する方法もあるそうです。
これを、「健康保険任意継続」といいます。
退職後に国民健康保険へ入るよりも、保険料が安くなる場合があるみたいです。
多くの場合は退職したら「国民健康保険に加入」した方が、保険料を安く抑えることができるので、国民健康保険へ加入します。
前職が高収入だった方は調べてみてくださいね。
ワーホリから一時帰国した場合の国民健康保険について
ワーホリから一時帰国した場合の国民健康保険ってどうなるの?
結論を先に言うと、住民票を入れる市区町村によって対応が大きく変わります。
一時帰国などの短期間で転入・転出をする場合、市区町村によっては断られることもあります。
国民健康保険についても同様で、帰国時のみの加入を目的としている場合。
加入できないことがあるようです。
しかし、この対応は市区町村によって変わります。
2週間のみ帰国し、以前住んでいた住所へ短期間の転入をしました。(親族の家)
転入手続きの前には事前に海外から役所に連絡し、事前に可能かどうか確認しておきました。
帰国の理由(免許証の更新でどうしても住民票が必要だと言うこと)も素直に相談。
結果、住民票も取得できて国民健康保険にも加入できました。
ちなみに国民健康保険の保険料はかかりませんでした。(かからないと事前に回答があった)
国民健康保険は「日本在住者」のためのサービスです。すぐに海外へ転出する人は「非居住者」と見なされてしまうんですね。
短期間の一時帰国でも「国保に入ることができた」って話も聞きます。
まずは窓口に相談するのが一番早いかと思います。
一時帰国でも国民健康保険の保険料がかかる?
市区町村によっては、一時帰国でも国民健康保険の保険料がかかる場合があります。
短期間の滞在でも保険料を取られるケースもあるそうです。
一時帰国時の住所が実家の場合には注意!
一時帰国時の住所が、実家の場合には注意が必要です。
- 家族が住んでいて現役で働いている
- 転入の際に「同一世帯」として入ってしまう
この場合には、支払う国民健康保険の保険料が高くなってしまうことがあります。
保険料は、「前年の1〜12月までの所得」「世帯人数」「年齢」をもとに計算されます。
一年ワーホリしていた場合は、前年の所得はゼロ!
でも、家族と同じ「同一世帯」として転入すると、家族の働きぶりで次の年の保険料が高くなる。
なので、一時帰国の際に国民健康保険へ加入するなら、自分が世帯主として、世帯を分けた状態で加入手続きをすると保険料を抑えることができます。
転入手続きの時には、実家であっても必ず「別の世帯(世帯を分けて)」として、転入の手続きをしましょう!
まとめ:ワーホリの国民健康保険について
ワーホリの国民健康保険についてまとめます。
ワーホリに行く人の多くは海外転出届を出して、国民健康保険から抜けます。
国民健康保険から抜けることによって、保険料の支払い義務がなくなるためワーホリ資金を抑えられます。
手続きはあなたが住んでいる市区町村の役場で行います。
また、窓口に確認することで出国ギリギリまで国民健康保険を使うこともできます。
保険証を郵送で返納&脱退手続きできる場合もあるのでしっかりと確認しましょう。
出国前は忙しいので、できるだけ余裕を持って計画を立てよう!
ワーホリに役立つ記事もあります
ボクらのワーホリでは、ワーホリに役立つ情報やサービスを解説した記事も準備しています。
ワーホリ準備に役立ててもらえると嬉しいです。
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