留学エージェントってどうやって利益を上げているの?
留学エージェントのビジネスモデルが知りたいな
留学エージェントのビジネスモデルや利益を上げる仕組みを紹介します。
悪質エージェントから身を守るには知っておきたい内容です。
「留学エージェントの広告で手数料無料とか聞くけど、どうやって利益を上げているの?」
そう思った人は私だけではないはずです。
留学エージェントのビジネスモデルや、利益を上げる仕組みについて情報をまとめました。
仕組みを理解することで、悪質な留学エージェントを見抜くこともできますよ。
- 留学エージェントのビジネスモデルを知ることでわかること
- 留学エージェントのメインの利益は?
- 留学エージェントの利益になるもの(サービスなど)
- 悪質な留学エージェントの特徴
留学エージェントのビジネスモデルを知ることでわかること
あなたがこれから留学エージェントを利用するなら、ビジネスモデルを知っておきましょう。
留学エージェントのビジネスモデルを知っておくことで、どのように会社側が利益を上げているのかがわかります。
すると、悪質な留学エージェントを見分けることができます。
必要ないサービスの押し売りをしていないか。
親身になって相談に乗ってくれているかを判断できるようになるでしょう。
これから留学・ワーホリで留学エージェントを使おうか悩んでいる人はこの記事を読んでみてくださいね。
自転車操業になっている留学エージェントは危険
これは留学希望者(利用者)には判断できないお話です。
経営がうまくいっていない留学エージェントでは、自転車操業になっているケースもあるそう。
自転車操業の状態を簡単に説明すると。
留学エージェントは学校へ生徒を紹介し、生徒が通い始めて初めてマージンが受け取れるのだそうです。
つまり、利用者が契約し学校に通ってくれるまで学校から紹介料は入らない状態。
実質、無収入期間ができます。
この無収入期間を留学生の学校費用で補填して、運営している場合があります。
運営がしっかりしていれば自転車操業状態にはならないはずですが、中にはこのような留学エージェントもあるのだとか。
倒産してしまった留学エージェントもある
実際に2008年に倒産してしまった大手留学エージェントの「ゲートウェイ21」では、自転車操業を繰り返していたのだそう。
欧米や豪州への留学あっせんなどを手掛けてきた、留学仲介大手の「ゲートウェイ21」(東京・新宿)は経営が悪化し、9月26日に営業を停止。2008年10月1日、東京地裁に自己破産手続きの開始を申し立てる。代理人弁護士によると、負債総額は約12億9000万円。
これにより、留学費用を支払ったのに渡航できなくなる被害者約1800人からの返還要求分が9億5000万円。被害者の中には、留学のために自信の財産をつぎこまれたり、現在働いている仕事を退職された方。さらには、家を引き払われた方もいる。そのほか、渡航した後、ホームステイ先や学校を追い出され、途方に暮れている方や、の学費未払いで留学が停止される可能性がある。
本来すぐに学校側へ支払われるはずである、利用者の授業料を運営資金に回していたそうです。
留学エージェントのメインの利益は紹介料
留学エージェントがどのように利益を上げているのか。
それは、生徒(利用者)を学校側へ紹介することで得られる「生徒の紹介料」です。
どの留学エージェントもメインの利益は基本的に生徒の紹介料で、ビジネスモデルの要となっています。
生徒(利用者)と学校側をつなげるのが留学エージェントのお仕事ですね。
以下ではメインの利益である紹介料を「どのように、どれだけ」もらっているのかを紹介します。
留学エージェントは紹介料をどのようにもらっているの?
留学エージェントは紹介料をどのようにもらっているのでしょう。
留学エージェントが学校に生徒を紹介すると、その見返りとして「紹介料」が支払われます。
学校から支払われる紹介料はいくつかの要因で金額が変わるようです。
- 学校との関係性
- 紹介した生徒の人数
- 紹介した生徒の通学期間
- 紹介した生徒が取るコース内容
など様々です。
留学エージェントがたくさん利益を上げるには「紹介料が高い学校へ、たくさんの生徒を紹介し、生徒に長く通ってもらうこと」が条件になります。
留学エージェントは紹介料をどれだけもらっているの?
留学エージェントが学校側からもらう紹介料は、学校側との関係性によって左右されるようです。
安定して定期的に学校側へ生徒を送っている留学エージェントでは優遇される場合もあるそうで、より高い紹介料をもらっています。
あくまで目安ですが、語学学校の場合であれば生徒の支払う授業料の15〜30%の紹介料をもらうそうです。
短期留学は留学エージェントにとって利益が大きいらしい
今回留学エージェントの利益について調べてみて知ったのですが、短期留学は留学エージェントにとって利益が大きいらしいです。
理由は「少ない手間で、すぐに利益が出るから」だそう。
ある記事では「短期留学は留学エージェントにとってドル箱である」との表現がされていました。
「ドル箱」とは…多くの利益をもたらす商品やコンテンツ。お金儲けの元になる人やもののこと。
フィリピン留学や、カナダのCo-op留学も利益が大きいみたい。
留学エージェントの利益になるもの
紹介料のほかにも留学エージェントの利益になるものがあります。
それは以下のようなオプションです。
- 利用者からの手配料(語学学校への手配料、手続き代行料など)
- ビザ取得の手続き代行料
- 独自の英会話レッスン利用料
- ホームステイの手配の代行料
- 海外への送金代行の手数料
- 自社の為替レートでの換金で学校費用の送金
- 海外旅行保険の申し込み代行・案内
- 海外ポケットWi-fiの案内
- 現地オフィスでの対応やサポートの費用
主にサービスの代行に対する料金です。
「海外保険、事前の英語学習サービス、ビザの取得サポート、ホームステイ先の手配料」などが挙げられます。
事前の英語学習をメインに利益を上げている留学エージェントもある
留学エージェントの中には、独自の英語学習プログラムを契約してもらうことで利益を上げている会社もあります。
留学前から事前に英語学習を行うことで、スタートした時からより高度なクラスへ入れるのが売りのようです。
また、大手のオンライン英会話サービスと提携して案内することで紹介料をもらっているケースもあります。
留学では英語がほぼ必須になるので、利用者には嬉しいサービスかもしれませんね。
悪質な留学エージェントは利益を優先する
留学エージェントの中には、自社の利益を優先する悪質なものもあります。
悪質な留学エージェントとの契約を避けるには、まずは留学エージェントのビジネスモデルを理解することでしょう。
なぜなら、初めて留学エージェントを使う場合にはそもそもエージェント選択の基準がないからです。
事前に留学エージェントのビジネスモデルを理解し、どこで利益を得ているのか知っておくと強引に契約を迫られたとしても見抜きやすいです。
悪質な留学エージェントの特徴などは、別の記事にてまとめたのでぜひ自衛も兼ねて読んでみてください。
事前にしっかりと下調べをしておこう。
留学エージェント選びに失敗しないために
留学エージェント選びに失敗しないためには事前準備が必要です。
留学エージェントの口コミなどを参考に利用者のリアルな声を集めましょう。
しかし、留学エージェントによっては広告費用を出していい口コミを掲載させていたり、高評価なものだけを表示させていたりもします。
そんな時は、留学エージェントが運営しているサイトではなく「第三者の口コミサイト」がおすすめです。
より利用者のリアルな声が載っている、第三者の口コミサイトを集めて記事にまとめました。口コミ集めに役立ててみてください。
留学エージェントのビジネスモデルと利益のまとめ
留学エージェントのビジネスモデルと利益の上げ方を紹介してきました。
留学エージェントのビジネスモデルと利益ポイントを理解しておくことで、悪質な留学エージェントを見抜きやすくなります。
- 契約を迫られる
- 限定のキャンペーンをゴリ押ししてくる
- 同じ学校をなん度も進めてくる
などの場合には要注意です。
初めての留学エージェント選びに迷ってしまう場合
「結局のところ留学エージェントはどこにすればいいの?」
特徴も強みも様々な留学エージェントだからこそ、選ぶのは大変ですよね。
複数社に相談して見積もりや資料請求をしてみると、自分に合った留学エージェントを見つけやすいかも。
留学エージェント選びの参考になる記事も作成したのでぜひご覧ください。